むだに生きる

星野/源という人はとっても不器用だ。
生きるのがほんとうに下手だと思う。
著書でも言っている通り生活が苦手な人だ。

星野/源は何かにおいて「私と似てる」と思わせる。
不器用だったり生きるのが下手だったり、そんなところが自分とそっくりだと思わせる人だ。

だけど、星野/源は確かに唯一無二の才能を持っている人だ。
マリンバなんか他の誰にも出来やしない、彼の感覚そのもので演奏している。


全然普通なんかじゃない。


サケ/ロックは今年で結成12年目を迎える。
12年もやっているのにまだくすぶっている。
12年もやっているのに(厳密に言えばそれ以上)はまけんは未だに演奏が安定しない。

全然完璧じゃない。



いつかのDVDで星野/源は「こなれたら終わりだ」と言っていた。

完璧じゃないから、だから私はサケ/ロックが好きだ。


「完璧じゃないから僕らは次に行ける」(Hey/SayJ/UMP)



愛すべき不器用な甲斐性なし達。
台風接近のさなか、奇跡的に晴れ間がのぞいた野音のぐうぜんの中であらためて4人のことが大すきになった。

星野/源、青春を失敗してくれてありがとう。